心と体

2010年3月27日 (土)

予防の重要性について

予防歯科という言葉を知っていますか?

 名前のとおり、歯が病気になる前にそれを防ぐための治療やケアを行っていくというのがその意味です。

 以下、少し難しい文章になりますが、予防歯科について簡単にまとめた文章を用意しました。

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歯周病予防

現在、日本人の約80%が歯周病に罹患していると言われます。歯周病は「沈黙の病」と言われるほど、ゆっくりと傷みのないまま進行してゆきます。 歯がぐらぐらしてからでは、歯を抜かなければならないこともあります。また、歯周病を放置することにより、動脈硬化や糖尿病、肺炎などの様々な全身疾患が 悪化することも近年の研究でわかってきています。状態がひどくなって歯科医院に通うのではなく、全身の健康管理の一環として歯科定期検診で、ご自分の歯茎 の状態を把握することが望まれます。


虫歯予防

平成17年の厚生労働省の調査によると、歯を損失する原因の半分が虫歯、残りの半分が歯周病です。「8020運動」という言葉を聞いたことはござ いますか?「8020運動」は80歳で20本の歯を残すことを目標とした運動です。しかし、実際は80歳で残存平均10本が実情です。人の歯は平均28本 (親知らずは含めず)あります。では、なぜ、20本というのが目標の数値になってくるのでしょう。それは、20本というのが、健康で正常な咀嚼が営める最 低限の数値であるからです。年をとっても、ご自分の歯で噛んで、おいしい食事ができるというのは全身の健康にとって大変重要なことです。歯を失う原因の大 半が虫歯であることと、虫歯でできた穴に詰まった汚れにより歯周病になるケースも非常に多いことから、虫歯を予防することにより歯を失う率を非常に少なく できると言えます。実際にいろいろな患者様を診てきましたが、もう少し早く歯科医院に来院されていれば、歯を残すことができたのに、治療期間も短くできた のにと感じることが多々あります。虫歯予防は子供が対象のように思われがちですが、大人になられても大切な歯を守ることに終わりはないと考えております。 毎日のご自分で行うセルフケア(歯磨きなそ)はもちろんのこと、専門家による定期的なプロフェッショナルケアも大切になります。

セルフケアとプロフェッショナルケア

一度、虫歯や歯周病になって治療を受けた後、自分はしっかり歯磨きをしているから大丈夫、歯周病や虫歯にはなっていないとお思いの方はいらっしゃ いませんか?実際、歯磨きが上手な方でも、歯に付いている汚れの除去率は70%ほどと言われています。お口の中は、必ずしも歯ブラシが届きやすい個所とは 限りません。一度、歯周病に罹ると、歯と歯茎の隙間は正常なときと比べ、3ミリ以上と深くなります。3ミリ以上の隙間ができてしまうとそこに歯ブラシの毛 先が入っていきません。また、歯並びが悪い方、昔詰めた詰め物が古くなっている方では、歯ブラシが届かず、歯垢が詰まりやすい環境になります。そのため、 セルフケアには限界があります。歯ブラシが届かないところは歯周病や虫歯リスクが非常に高いところといえます。定期検診でプロフェッショナルケアを受ける ことにより、リスクを低くできます。

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 上記の内容は、少しおどかしてしまうような内容ではありますが、嘘ではありません。

 歯が痛くなったり、ぐらぐらしたり、抜け落ちてしまいそうになったりする前に、ケアをしておけば、費用的にもずっと安価に済みます。もちろん、 費用だけではなく健康という点でも非常に重要なことなのですが。

 具体的には月に一度、あるいはお忙しい方であれば数カ月に一度でも十分だと思います。お近くの歯科医院に行き、ぜひ健診を受けることを勧めま す。健診だけで高いお金を請求する歯医者さんはまずいないでしょう。

 そしてできれば、プロのケアを受けてください。具体的には歯石の除去です。時間的にも10~15分もあれば終わるはずです。この費用は、全ての 歯で歯石除去を行った場合で、患者さんの負担が800円くらいだと思います。

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